介護の質向上
安全で安心なサービスや快適な暮らしの提供
人力による力任せでの介護のもたらす影響
人力による力任せの介助による力とスピードは、対象者の心身に負担をかけます。筋の緊張を高くして身体のこわばりを引き起こします。日々何度も繰り返されることで、自立を損ない、拘縮などの二次障害を悪化させます。
少ない面積をマットレスにこすりつけるように回転させることで、皮膚のトラブルを引き起こします。
力任せに運ぶことで、ぶつけて傷を作ったり、転倒させる危険性もあります。
ベッド上で引きずることで、皮膚のトラブルも引き起こします。
ノーリフティングケアのもたらす効果
人力と異なり、福祉用具などを使った、安定した介助方法は、緊張を緩め、二次障害を発生させないだけでなく、自立支援の促進にもつながります。
福祉用具を使用することで誰もが簡単に安全に介助できます。スライディングシートは、摩擦を取ることで、対象者にとっても、皮膚トラブルを防ぐことができます。(床ずれ予防)
リフトでの移乗は、人の手と異なり、広い面積で身体を支えてゆっくり移動するため、対象者も安心し、リラックスできます。これが緊張緩和につながり、拘縮などの発生や悪化を抑えます。
スタンディングリフトでの移乗は、対象者にとっても、足にしっかり体重がのり、背中が伸びます。これを継続することで、姿勢の改善がみられることも少なくありません。